1、ポチ袋とは

お正月の子供たちの楽しみは、なんといっても両親や親戚の人たちから手渡される“お年玉”。
一説では、鏡餅に依る年神様の御魂を家族で分け合い神様の元気をいただくという神事がその由来であるとか。
残念ながら、お餅を割って一年の無病息災を家族で願う風習も今は昔。いつしかお餅が現金にかわり、小さなご祝儀袋を待ち焦がれる子供たちの姿が一般的なお正月のひとコマとなっています。
さて、お年玉を入れる小さな封筒、今では“ポチ袋”という呼び名の方が世間に広く浸透しているようです。
最近では、文房具店はもとよりスーパーマーケットやコンビニエンスストアーなどでもよく見受けられますね。
お金や小物を入れて渡す以外に、そのかわいらしさから袋自体をグッズとして販売されている例もあるようです。
実はこの“ポチ袋”意外に奥が深いのです。

ポチ袋の“ポチ”どこか愛嬌のある呼び名ですが、そもそもの語源のひとつは「小さい・少し」という意味の関西地方の方言が一般化したものだと言われています。
また“ポチ袋”の用途も子供たちへのお年玉ばかりではなく、大入り袋や料亭・旅館などでの心付けなど、ちょっとした気遣いを表現するツールとしても活用されています。
お金を封筒や袋に忍ばせてソフトに手渡す行為は、日本人らしい感性の賜物であるともいえるのではないでしょうか。

2、家でポチ袋を簡単に作成する方法

親戚や家族単位でポチ袋を利用するだけなのでそれほど枚数は必要ないという場合は、手作り袋にチャレンジしてみるのも良いでしょう。

ポチ袋の構造を知ろう

まず使用済みのポチ袋や封筒を展開してみて下さい。
糊付け面やフタ(ベロまたはフラップ)そして底貼りの状態をよく観察して見ましょう。組みあがって市販されている袋を見ただけでは分からない部分が理解でるでしょう。
展開した袋の構造が分かったならばいよいよ用紙・定規・鉛筆・カッターを用いて自分だけのサイズやデザインのポチ袋の作成を始めてみましょう。

そんなに時間や手間をかけられない時は

手描きしてポチ袋の展開図をわざわざつくるなどの手間をかけたくない場合は、インターネット上で展開図やデザインを無料ダウンロードできるサービスが数あります。
自己責任となりますのでサイトの説明書きを良く読んで納得した場合のみ利用して下さい。MacやWindows対応の保存形式が揃っていますので、それぞれのパソコンに対応した形式をチョイスして下さい。

3、数をたくさん作る時は業者へ依頼してみよう

プリント出力した展開図を一枚一枚切り貼りするには手間がかかり過ぎる。
必要枚数がそれなりにかさむ場合は、業者に依頼をするのもひとつの方法です。
その場合の注意事項は次の通りです。

既定の仕様があるかどうかを確認する

どのようなサイズを扱っているのか。取り扱う用紙の種類はどんなものか。どこまで印刷ができるのか。
(袋への刷り込みか?展開図の状態からの通常印刷か?)色数や印刷範囲の制限はあるのか。基本ロットはどれ位かなどの情報を得ておきましょう。
また、料金トラブルを回避する意味もありますが、料金表を必ず確認しておきましょう。

4、オーダーメイドを考えてみる

自分が作りたい仕様が無い場合は、業者がオーダーメイドに対応しているかを確認しておくのも重要なポイントです。そのためには・・・

印刷の方法はどんなものかを理解しておく

オフセット印刷かオンデマンドプリントかまたはその他の方法か。

紙質にもこだわってみる

コート系、マット系、上質紙または高級感を醸し出すエンボス地など、用紙にこだわったポチ袋を考えてみるのもいいでしょう。

経費の詳細を把握しておく

既定の仕様と同様に詳細の打ち合わせの後、業者に見積もりの提出を求めることはいうまでもありません。
どういう作業工程でどれぐらいの経費が掛かるのかを一通り踏まえておきましょう。

5、ポチ袋の意外な活用法

ポチ袋は、お年玉やご祝儀袋として利用されているだけではなく、意外なところに用途が広がっています。

ポチ袋に名刺の内容を刷り込み配布する

普段あなたが使用している名刺の内容をポチ袋に印刷してみませんか。
袋の中にはミニ営業案内的な印刷物を挿入して印象にのこる営業ツールとして活用してみましょう。
またQRコードを刷り込んでより詳細な情報提供への入口とすることも可能です。
さらに、意外と受け取った相手の口元がほころぶ、干支の絵馬イラストや五円玉(ご縁)などの縁起物を入れて配布するのもいいでしょう。
ただし予算や時期を踏まえて、ターゲットをある程度絞り込む事をお勧めします。

デジタルメディアの小物入れとして活用する

USBスティックやSDメモリーカードなど、比較的小さなメディアの整理袋としても重宝します。

社内やサークルでのホットなコミュニケーションづくりのきっかけに

「お疲れ様」や「ありがとう」などのコメントを書き込んでチューインガムやチョコレートなどのお菓子類を入れて相手のデスクに置いておく。社内やサークルでの人間関係をつくる良いきっかけとなることでしょう。

仲間内などでの少額の借金の返済に活用する

友達に借りた数十円・数百円単位の小銭の返済って意外と気を使うものですね。
そんな時には、かわいいポチ袋にお金を入れて「ありがとう」の気持ちをソフトに伝えてみてはいかがでしょうか?
金銭感覚のしっかりした人という好印象を相手に与える事ができるのではないでしょうか。

こまごまとした文具や装飾品などの収納に利用する

例えばクリップや付箋または切手あるいはイヤリング入れなど、机や化粧台の引き出しに投げ込んでおくと様々な小物に紛れてしまいそうな物もひとまとめにしておく事で探すストレスも解消できます。

趣味の小物入れに活用する

ピンバッチなどのコレクションを袋に入れて、取集した場所や日付などを記しておくというのはいかがでしょうか?
個人差はありますが、手に入れた情景やワクワク感がよみがえりタイムカプセルのフタを開けたような懐かしさを味わうことができるでしょう。

以上まだまだポチ袋の用途はありそうですが、あなただけのアイデアでポチ袋の可能性を広げてみて下さい。また、ステキな絵柄を印刷して自分だけのツールとして活用するのも楽しいですね。