封筒に適した紙の厚みとは?

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封筒製作時に見落としがちなのが、紙の厚みです。
紙の厚みも封筒の仕上がりや用途に大きく関わってきますので、製作時には注意が必要です。

1、 紙の厚みの単位とは

坪量(米坪)と連量
封筒製作を企画する際にポイントのひとつとなるのが紙の厚みです。その理由は、同じ銘柄の紙を使用しても紙の厚みが異なれば封筒の印象や用途に大きく影響を及ぼすからです。従って、紙厚の選定には事前の十分な調査や検討が必要になります。
さて、業界において紙の厚みは「重さ」で表現されています。現在、紙の取引に関しては2種類の単位が使用されています。ひとつは1平方メートルあたりの紙1枚の重さで坪量(米坪)と呼ばれ(g/㎡)で表示されます。例えばクラフト80g/㎡という表記は1平方メートルあたり80gの重さのクラフト紙であるという意味になります。既製品封筒に表記されているのは、ほとんどがこの単位です。(注意:封筒1枚あたりの重さではありません)
参考までに使用頻度の高い封筒の厚みと目安を次に記します。
尚、個人差はありますが、下記の目安は比較的市場に多く出回っている封筒の厚みを「普通」と表記しています。
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● 長形3号(A4三つ折り)
50g/㎡ぺらぺら 70g/㎡薄め 80g/㎡普通 85g/㎡普通 100g/㎡厚め 120g/㎡*

 

●角形2号(A4そのまま)
50g/㎡* 70g/㎡* 80g/㎡薄め 85g/㎡やや薄め 100g/㎡普通 120g/㎡厚め

 

●角形8号(給料袋・月謝袋)
50g/㎡ぺらぺら 70g/㎡薄め 80g/㎡普通 85g/㎡普通 100g/㎡厚め 120g/㎡*

 

●洋形0号(A4三つ折り・ヨコ)
50g/㎡* 70g/㎡* 80g/㎡薄め 85g/㎡薄め 100g/㎡普通 120g/㎡厚め

 

●洋形1号・2号(カード・はがきサイズ)
50g/㎡* 70g/㎡* 80g/㎡薄め 85g/㎡薄め 100g/㎡普通 120g/㎡厚め
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さて、紙の厚みを表現するもうひとつの単位に「連量」があります。連量とは、原紙を1,000枚かさねた時の全体の重さを指しKgで表します。これを1連(1R)と呼んでいます。
例えば四六判コート紙70kgというのは四六判(788mm×1091mm)の原紙1,000枚をかさねた重さ70Kgがこの紙の連量であり1連(1R)70Kgという表し方をします。同じ厚さ(米坪 g/㎡)の紙でも A本判(625mm× 880mm)と四六判(788mm×1091mm)では紙1枚の重さが異なるため、連量(1000枚分の重さ)は当然異なります。
原紙を重さ(1kgあたり〇〇円)で取引する製紙メーカーなどの紙業界では連量の方が便利なので、広く浸透しています。また、ボール紙のような厚手の紙を取り扱う際は、1ボード連(1BR)=原紙100枚の重さとなりますので紙を選定する際には、通常用紙の連量と混同することがないように注意をしましょう。

 

2、 一般的な封筒に適した厚みとは?

封筒製作の際に使用される紙の厚みは坪量でいうと80g/㎡・100g/㎡の厚みが一般的です。これを連量に置き換えると80g/㎡は四六判サイズで69Kg、ハトロン判サイズ(900mm×1200mm)だと86.5Kg、100g/㎡の場合は四六判サイズで86Kg、ハトロン判サイズだと108Kgの厚みとなります。(紙の坪量や連量の区分は銘柄によってことなりますのでこれはおおよその目安として下さい。)
また、封筒製作において極端に薄い紙(50g/㎡)は柔らかく滑らかな反面、機械の仕様上加工に適さない場合があります。これは極端に厚い紙(150g/㎡以上)にも同様のことが言えます。例えば郵便局のレターパックなどに見られるボール紙(310g/㎡)等の加工は、一般的な封筒製作の加工機では対応が不可能であり工程自体も異なります。従って封筒製作の企画を立てる際には、業者へ加工の可否を事前に確認しておくことが大切です。

 

3、 紙の厚みと封筒の仕上がり(技術力と柔軟な対応力)

封筒製作上、普通厚の用紙80g/㎡や100g/㎡は最も加工に適した紙であり、コストを抑えて加工ができるという大きなメリットがあります。しかしクライアントのコンセプトやデザインの都合上、場合によっては通常の規格とは少し異なる用紙の加工にチャレンジする事があります。
例えば婚礼案内用の封筒を企画する場合、敢えて通常厚の紙を使わずに150g/㎡ほどの厚手の紙を利用して高級感や特別感を演出することがあります。また場合によっては、特別な工程と加工機を駆使して310g/㎡程度のボール紙で強度の優れた商品発送用のケースを製作するような事例もあります。反面50g/㎡の薄手の紙の透け感を生かしてレトロでお洒落な平袋を仕上げるなど、封筒製作においては様々なテーマに柔軟に取り組める対応力が必要となります。即ちクライアントのイメージを実現に導くためには、紙厚を良く理解した知識と経験並びに技術や機械環境を備えた業者を選定することが封筒製作成功の大切な要素となります。

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